SES企業の将来性

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SESって儲かるんですよね?って言われることがよくあります。
確かに成功すれば短期的には儲かります(汗
ですがどのような形で経営するかで将来性は大きく変わってきます。
どのようなパターンが考えられるでしょうか。

一番の問題はコンプライアンス

SES企業の一番の問題はコンプライアンスです。
パートナーのみの契約をしたり、1名の契約を準委任契約・請負で行うようないわゆる偽装派遣、偽装請負を続けているととても危険です。
労基の調べが入ったり、エンジニアから『労働契約申込みみなし制度』を申し出られる事も考えられます。
そうなってしまったらビジネスの継続も難しくなってしまうでしょう。
そうならないために、しっかりとプロパの採用を行う必要があります。
パートナーの方に参画していただくにしてもプロパとセットでの提案をするなど、コンプライアンスを遵守して提案を行う必要があります。

IT企業としての実力をつけること

逆を考えれば正しい経営をしているSES企業は将来性があるといえるでしょう。
プロパの採用を積極的に行い、教育をしっかり行う事でIT企業としての実力値は上がっていきます。
実力がついたことで請け負いの案件を獲得しても良いですし、元請け企業に適切な要員を提案できるプロフェッショナルなSES企業になることもできます。
営業戦略と採用の戦略、会社の経営戦略はすべてリンクしているという点が重要です。

過渡期はいつか成長期となる

今、SES業界は過渡期を迎えていると言えます。
SESビジネスモデルは比較的簡単に始められ、ある程度の売上までは確保するのがそれほど難しくないため、新規参画が活発でなんの疑問もなく同じ商売を続けている会社が多数存在していました。
ですが、昨今の規制強化や労基の活発な動きを考えれば、パートナー営業をメインにしている企業は派遣法違反、偽装請負で摘発され、派遣の資格を持っていたとしても取り上げられ終焉を迎えるのが目に見えています。
ですが今からでもIT企業としての成長を目指したり、別のクリーンなビジネスモデルを目指すことでその終焉から逃れることが出来るはずなのです。
この過渡期のあとには次の一歩が踏み出せなかった会社が淘汰された成長期が必ずやってきます。
今からでも遅くはありませんから技術者と目標を共有し、SESを通じてIT企業としての実量値を上げることで業界としての成長期に名乗りを上げられる会社を目指して頂く事を切に願います。

おわりに

耳の痛い話もあったかと思いますが、実際に問題が発覚したら痛いのは耳どころではなくなってしまいます。
次のステップに進むため、ひょっとしたらあと少しピースが揃えばそのパズル完成するんじゃないですか?と思う会社さんがいっぱいあります。
あとは経営者さんの決断次第です!
このエントリーが一歩前へ踏み出すきっかけになったら嬉しいです。

コメント

  1. SES より:

    こんにちは!
    いつも拝見しています。
    弱小SES企業が統合される時代は来るのでしょうか・・・?

    また今からSES企業を作ることについてご意見やアドバイスがあればお願いします

    • なべ より:

      コメントありがとうござます!
      統合されるかどうかは微妙ですが、少なくとも淘汰されていくのは間違いないでしょうね。
      現時点でも同じ情報が業界内をぐるぐるしているだけですから、価値のない会社は外されていくと思います。

      今から作るのであれば後発である強みを生かして、差別化を目指すのが良いと思います!
      ほかの会社とはここが違う、ここがこだわり、という点があれば生き残っていけると思います。

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